弊社の産業領域研究(働く人の健康分野)チームの研究論文
” Combined associations of regular exercise and work-related moderate-to-vigorous physical activity with occupational stress responses: a cross-sectional study “ が国際誌にアクセプトされました.
島根県内各地の中小企業さまにご協力いただいたデータをもとにした研究プロジェクトです.
いつも弊社の「働く人とともに創る」健康経営支援事業にご理解とご支援を賜り,ありがとうございます.
以下は研究内容をわかりやすくまとめております.是非ご一読いただけますと幸いです.
Combined associations of regular exercise and work-related moderate-to-vigorous physical activity with occupational stress responses: a cross-sectional study
( 定期的な運動と仕事に関連する中高強度の身体活動が職業性ストレス反応 に与える複合的な影響:横断研究)
※画像は社内で実施する運動やストレッチの様子のイメージ(有限会社いやタクシーさま)
仕事におけるストレスは働く人の健康に悪影響を及ぼすことがわかっています.
本研究は島根県内の中小企業で働く863名を対象に,「運動を主体とした」身体活動と「仕事に関連した中〜高強度」の身体活動が 「働く人」 のストレス反応にどう関連しているかについて調査しました.
調査の結果,
・「仕事に関連した中〜高強度の身体活動」の量に関わらず,定期的な運動はストレス反応の軽減と関連あり
・「仕事に関連した中〜高強度の身体活動」が1日60分を超え,かつ柔軟性運動や有酸素運動を週5回以上行っている場合,心理的ストレス反応が低くなる傾向あり
・「仕事に関連した中〜高強度の身体活動」が少ない場合でも,柔軟性運動や有酸素運動を週1回以上行うことで,心理的ストレス反応が低くなる傾向あり
・「仕事に関連した中〜高強度の身体活動」の量に関わらず,週1回以上の筋力トレーニングは身体的ストレス反応の軽減と関連あり
といった知見が得られました.
本研究結果から,仕事の性質や身体活動量に応じた運動プログラムの導入は「職場での身体的・心理的ストレスへの働きかけ」
の一手として活用できる可能性があります.
今後も引き続き,作業療法士・理学療法士の専門的視点を活かした「働く皆さま」の健康管理・健康経営のサポートにより,
企業さまの事業活動に貢献いたします.